勘違いしていませんか？FXの超基本

ネット広告などでも頻繁に見かけるFX。
しかし、FXについて正しい理解をしている人はあまり多くはありません。

FXって何？なぜFXが儲かるの？

この記事では、FXの仕組みやなぜ利益が出せるのかなど、今さら聞けないFXの基本について解説します。

 

FXとは、「Foreign Exchange」の略称です。日本語にすれば「外国為替取引」となりますが、日本国内で用いられているFXという単語は、もっと狭義なものとして使われています。

外国為替証拠金取引。

最近では一般的に、これを意味する言葉がFXです。1998年の外為法（外国為替及び外国貿易法）改正による規制緩和で登場ました。

では「外国為替取引」と「外国為替証拠金取引」。その違いはどこにあるのでしょう。それは、外国為替取引を“証拠金”で行うかどうか、であり、証拠金で外国為替取引がFXです。

ややこしいですね。

というわけで、まずはFXの解説の前に「外国為替取引」のイメージを持ちましょう。

 

海外旅行へ出かける際、まずは日本の通貨「円」を、その旅行先の国の通貨に両替する必要があります。例えばアメリカへ旅行に行くなら、まずは日本の銀行で円をドルに両替します。

この「円とドルを両替する行為」。
これが「外国為替取引」です。

仮に現在の為替レートが「1ドル＝100円」だったとしましょう。

10,000ドルが必要なら、「100円×10,000ドル」で100万円が必要になります。つまり、100万円を10,000ドルに両替する行為は、日本の通貨の100万円でアメリカの通貨の10,000ドルを買うことと同じなのです。

逆に、10,000ドルを100万円に両替する行為は、アメリカの通貨10,000ドルで、日本の通貨100万円を買うことと同じです。

 

先ほどの例では、1ドル=100円の時に100万円分のドル購入しました。つまり、手元には10,000ドルある計算です。

それが次の日になって、1ドル=110円になっていたとしましょう。手元にある10,000ドルをすべて売れば110万円になり、10万円の利益になります。

これが為替取引で利益が出る仕組みです。

では、今度は反対に、1ドル=90円になっていたケースを考えてみましょう。手元にある10,000ドルは、円に両替すると90万円です。つまり10万円の損失となるわけで、これが為替取引のリスクです。

 

冒頭でお話しした通り、「外国為替取引」と「外国為替証拠金取引」の違いは、外国為替取引を「証拠金」で行うかどうか、です。海外旅行のためにする両替は、証拠金で取引しません。ですから「外国為替取引」です。

一方、外国為替証拠金取引（FX）は、証拠金で取引を行います。「証拠金」とは担保金のようなものです。

FXは差金決済という決済方式を採用しています。差金決済とは、一般的な決済方法の現物決済とは異なり、現物の受け渡しを行わず、反対売買によって生じた差額のみの受け渡しをする取引です。そのため、総取引額の現金の受渡しは必要とされず、売買の損益の受渡しのみで取引が完結します。

例えば、1ドル＝100円の時にに10,000ドルを購入したとしましょう。本来であれば100円×10,000ドル＝100万円がなければ10,000ドルは購入できません。しかし、FXは差金決済を採用した証拠金取引です。総取引額（100万円）の数パーセントの証拠金を預け入れるだけで、10,000ドルを購入できるのです。

これが外国為替取引と外国為替証拠金取引（FX）との大きな違いですが、そもそも外国為替証拠金取引（FX）とは外国為替取引の一部です。しばしば外貨預金とFXの違いが取りざたされますが、この違いもまた、証拠金で取引を行うか否かにあります。

 

外貨預金は証拠金で取引を行うものでありません。そのため、1ドル=100円の時に10,000ドルを購入しようとしたら、100万円が必要です。

一方、FXなら先ほど解説した通り、10,000ドルの購入に必ずしも100万円は必要ありません。

これが最大の違いです。

ちなみに外貨預金の特徴は大きく次の二つです。

一つ目が、超低金利と呼ばれるとは異なり、比較的高い金利が受けられる点。
もう一つが、為替レートによる差益により利益が生まれる点です。

 

前段までにて、外国為替取引とFXの違いについて解説してきましたが、要するに、FXとはリバレッジを利用し、少ない証拠金を元手にその何倍もの金額を運用することです。リバレッジとは、小さな力で大きな力を得る「てこ（リバレッジ）の原理」になぞらえて、小さな金額で大きな金額を運用することです。

元手の何倍もの金額が運用できる分、為替相場が思い通りに動けば大きな収益を上げることが可能ですが、思惑とは逆方向に相場が変動すると大きな損失を被ることがあり、その損失は証拠金の額を上回ることもあるのでリスクは低くありません。

 

FXには2通りの利益があります。
①為替利益
②金利（スワップ）差による利益
です。

①為替利益は為替取引による利益です。一言で言えば、安く買って高く売却した時に生じる利益、あるいは高く売って安く買い戻した時に生じる利益です（株式投資など、通常の取引は先に買って、それから売却しますが、FXは先に売って後で買い戻すこともできます）。

②金利（スワップ）差による利益とは、スワップポイントを受けとることによって確保する利益です。
詳しくは以下で説明しています。

FXで稼ぐ人、続出！「FXが稼げる5つの理由」

 

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